2021.02.12
トラブル対応

台風で物件が被害に! 火災保険は適用される?

アパートやマンションなどの収益物件購入時には、万が一の際の備えとして火災保険に加入するのが一般的です。火災保険というと、火災による損害のみに適用されるような印象を受けるかもしれません。しかし、一言で火災保険といっても、実は火災以外にも幅広い災害に対応している商品もあります。せっかく火災保険に加入していても具体的に補償内容がわからなければ、被害の際に迅速な対応ができません。そこで、今回は火災保険の適用範囲や火災保険の手続き方法などについて解説します。

火災保険の適用範囲は?

火災保険は、火災だけでなく以下のように幅広い範囲の損害を補償してくれます。

・火災、落雷、破裂・爆発の補償
・風災、雹災(ひょうさい)、雪災の補償
・水災の補償
・外部からの衝突、水濡れ(みずぬれ)、盗難、等の補償
・破損・汚損などの補償

例えば、下記のようなさまざまな被害にも対応するのが火災保険です。

「台風で屋根や窓ガラスが壊れた」
「大雨で床上浸水してしまった」
「目の前の道路から自動車が飛び込んできて塀を壊した」
「ガス漏れによる爆発で建物が壊れた」

補償内容は保険会社やプランによって異なり、契約時に特定の補償を追加したり、外したりすることもできます。

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地震による火災は地震保険でしか補償されない

地震保険は、火災保険のオプションです。火災保険の補償範囲に地震による被害は含まれていないので、地震の損害をカバーしたい場合は地震保険を別途契約する必要があります。しかし、地震保険は構造や地域によっても異なりますが、高額なので、オーナーのなかには火災保険しか加入していないケースも少なくありません。
このようなケースの方は地震による建物の損壊だけでなく、自身による火災についても注意が必要です。

なぜなら、火災保険だけでは地震を原因とする火災の被害は補償されないからです。大規模な地震が発生すると、火災も発生することが多々あります。地震による火災の被害も想定して、地震保険の加入を検討しておくべきかもしれません。

火災保険で支払われる損害保険金の額

火災保険の補償範囲となる事故が発生した場合、どのくらいの保険金が支払われるのでしょうか。保険金の範囲は、「損害額-免責金額」で決まります。損害額は、壊れた箇所の修理にかかる修理費のことです。修理費には、「修理と合わせて必要になる片付け費用」「本修理を行うまでの間の応急処置費用」「損害範囲を確定するための調査費用」も含まれます。

免責金額は、「0円」「5,000円」「3万円」など、契約する際に自分で決定します。例えば、免責金額を3万円にしたら、3万円以下の損害に対しては保険金が下りません。また、免責金額が3万円で、10万円が損害額の場合は、「損害額10万円-免責金額3万円」で差額の7万円が保険金として受け取れる仕組みです。免責金額を0円にしておけば、自己負担がないため安心ですが、免責金額を少なくすればするほど保険料は高くなりますので注意が必要です。

保険会社への請求はどうすればいいか

実際に災害が起こり、建物が被害に遭ったときはどのように対応すればいいでしょうか。まず、事故発生後、速やかに保険会社の事故受付センターまたは契約中の代理店に連絡しましょう。その後は、保険会社や代理店の指示に従って手続きを進めることになります。損害の内容によっては、調査員が現地調査に行くこともあるため、その場合は立ち会いのスケジュールを調整しましょう。

同時にリフォーム会社などにも連絡し、損害を受けた箇所の修理費用の見積書を作成してもらいます。後日、保険金請求書類が届くので修理費用の見積書や、実際に被害に遭った箇所の写真など、必要な書類と合わせて提出するのが一般的な流れです。その後、保険会社側で調査や審査が行われ、保険金支給額が確定すると保険会社から連絡が来ます。そこからおおむね1週間程度で契約者の口座に保険金が振り込まれることが多いです。

入金された保険金、修理費用の税務上の扱い

火災保険金を請求し、実際に振込入金された場合、税務上はどのように扱われるでしょうか。
保険を掛けていた人が受け取る損害保険金は、原則として課税されないことになっています。つまり、保険金は収入として計上しなくてもいいということです。受け取った保険金が非課税であるため、その保険金の範囲内で行った修理費用については、必要経費に算入することはできません。

修繕費が保険金を超えた場合のみ、必要経費として計上することができます。
以上、収益物件のオーナーが加入する火災保険について解説しました。収益物件の修繕費用を抑えるためには、火災保険・地震保険の活用は欠かせません。いざというときに困らないためにも、契約した保険の補償内容や保険金請求の方法について、あらかじめ把握しておくとよいでしょう。

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