2020.10.19
賃貸経営

入居者が決まる空室対策、GoodアイデアとNGなアイデア

(画像=antonsh/stock.adobe.com)
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オーナーの思い込みのアイデアで空室対策をすることは、逆に空室が長引く原因にもなります。おしゃれな物件や個性的な物件の手法を、中途半端に真似するのがNGなパターンです。基本はシンプル、ターゲットによって調整するのが無難です。リフォームの際によく検討される「クロス」「天井・床」「家具家電付」の3テーマで具体的に解説していきます。

空室を埋めるリフォームの秘訣とは?   

空室対策の検討ポイント1:クロスのリフォーム

NGな空室対策アイデア:個性的な柄や色を選んでしまう

クロスは室内空間の面積の大半を占めています。それだけに部屋の印象を大きく左右します。クロスの空室対策アイデアで避けたいのは、個性的な柄や色を選んでしまうこと。オーナーが「おしゃれな色・柄なので差別化できる!」と思って選んだクロスが原因で、逆に入居者が決まらないケースもありうるのです。

Goodな空室対策アイデア:白の無地が基本、機能で差別化も

クロス選びは白の無地が基本です。なぜならこの選択がもっとも万人受けするからです。それでは物足りない、カラークロスを選びたいという場合は、床の色合いとのバランスが大事です。クロスメーカーのサンゲツによれば、「床→壁→天井の順位、上に行くほど明るい色を使うと天井が高く広く感じられます」とのことです。参考にしてみましょう。

もし、クロスで他物件との差別化を意識するなら、機能性アイテムを選ぶとよいでしょう。消臭、防汚処理、調湿などの機能を備えたクロスがあります。

クロス選びの注意点:アクセントクロスも色選びを間違えるとマイナスに

壁の一面だけ色を変える「アクセントクロス」を採用する物件が増えています。ただ、アクセントに使う色を間違えると、長期空室の原因になりかねません。採用する際は、どのような色がよく採用されているか、ネットなどでリサーチした上で施工しましょう。

>>>原状回復でアクセントクロスに!デザインリフォームはこちら

空室対策の検討ポイント2: 天井・床のリフォーム

NGな空室対策アイデア:レトロ空間、土間フロア、配管天井など

最近では、昭和の雰囲気を生かしたレトロ物件が一部の若い世代に支持されています。雑誌や Webメディアなどで紹介されるシーンも多いため、「築古物件でもそのままの状態でニーズがあるのでは?」と勘違いするオーナーもいらっしゃるかもしれません。しかし、雰囲気のよいレトロ物件と築古物件はまったくの別モノ。築古物件は築古でしかないのです。

また最近は、あえて土間のままのフロアや配管むき出しのスケルトン天井などのリノベーション物件が人気です。ただこういった手法もセンスがあるプロがするから効果的なのであって、中途半端にマネすると長期空室の原因になりかねません。

Goodな空室対策アイデア:間接照明やナチュラルな床材の採用

一般の入居者を対象にした物件であれば、天井をリノベーションするならもっとも多く採用されている化粧合板張りが無難です。ただその際もトレンドを意識する必要はあります。たとえば、ライティングレールを設置する、ダウンライトを設置するなどの選択があります。

また、床はフローリングが基本ですが、白っぽい床材を選ぶと好感度の高いナチュラルな空間になりやすいようです。ナチュラルな空間を意識したときに、無垢材の床材を採用する手もあります。しかし、割れや変形などが発生しやすいため、慣れている施工業者でないと後々トラブルになる可能性もあります。

空室対策の検討ポイント3:家具家電付

NGな空室対策アイデア:アイテムが古い、センスがない

あらかじめ家具や家電などを付けた物件が単身者に人気です。また、内見用の部屋に家具を置き、生活のイメージを膨らませる「ホームステージング」もトレンドです。こういったアイデアもレイアウトされている家具・家電自体が古く、センスのないインテリアになっていればマイナス材料になってしまいます。

Goodな空室対策アイデア:新しめのアイテムで統一

とくに若年層向けの物件は、家具や家電付であれば新しめのアイテムで揃えるのが理想です。退去があるたびにすべて(または一部)のアイテムをリサイクルショップやフリマアプリで売却し、新品に変えるというやり方もあります。

「毎回新品なんてもったいない……」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、仮に家賃7万円の部屋であれば2ヶ月空室が続けば逸失利益は14万円です。たとえば1ヶ月分の予算内で家具・家電を入れ替えても入居者がすぐに決まるならこちらの方が得です。

ホームステージングのインテリアについては、IKEAやニトリなどの量販店を利用すれば安くておしゃれなアイテムはいくらでもあります。ただ色の組み合わせが悪い、統一感がないなどのコーディネートになればマイナス材料になりかねません。店頭のレイアウト見本などを参考にしながら、トータルコーディネートを意識しましょう。 
    
【参考】競合物件に差をつける!入居者募集にホームステージングを活用しよう

大半の日本人は、無難な部屋を選びたい

入居者ニーズは車の購入シーンでイメージしてみるとわかりやすいです。日本人に売れる車は、白・黒・シルバーなど無難な色や普通のデザインの車です。これは老若男女、変わりません。部屋選びも同じです。多くの日本人は、無難(シンプル)な部屋を選びたいのです。

だからといって、個性的な物件を否定するわけではありません。こういった選択をするなら、十分な入居者マーケティングを行った上で、プロ集団に施工を依頼することが、成功の条件になってきます。

オーナーが所有する物件のターゲットは、無難な部屋を求める大半の入居者なのか。それとも、明確なニーズとこだわりを持った一部の入居者なのか。物件があるエリアの特徴も理解し、この部分を整理した上で空室対策アイデアを考えていく必要がありそうです。

>>>空室対策につながるCasaのリフォームについて詳細はこちら
 

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