2019.2.28
不動産会社の今後

IoTがもたらす未来。オーナーが知っておくべきサービスとは?

(画像=metamorworks / Shutterstock.com)
(画像=metamorworks / Shutterstock.com)
最近では、マンションにIoT設備を導入するケースも増えてきました。IoTが不動産業界におよぼす影響を理解し、波に乗り遅れないようにしましょう。オーナーが知っておくべきIoT設備や、IoTの広がりによって不動産業界がどのように変化するかを解説します。

IoT設備・サービスが不動産業界に広がる

IoTはアイオーティーと読み、Internet of Thingsの略で直訳するとモノのインターネットという意味です。あらゆるモノをインターネット通信でつなぐことによって、私たちの生活を変える技術を指します。IoTによって、モノの情報を管理し、遠隔操作を行うことができます。IoTは物流や医療、農業などさまざまな業界で活用が広がっています。

不動産業界においてもIoTを導入する事例が増えてきました。現在は、入居者を募集するときの広告宣伝効果を期待して導入されることが一般的です。しかし、いずれはIoTが当たり前という時代がくるかもしれません。IoTについて正しい知識を得ておくことが、きたるべき未来に備えることになるでしょう。

防犯対策として効果的なIoT

まず、IoTでどのようなことが可能なのか、IoTを導入するメリットとあわせて解説します。IoTを導入すれば、高度な防犯対策ができます。代表的なのはスマートロックとウィンドウセキュリティです。スマートロックとは、アプリや交通ICカード、アップルウォッチなどで自宅を開錠できるシステムです。スマートロックなら鍵を持ち歩く必要もなく、紛失の心配もありません。

スマートフォンやSuicaなどのICカードをかざすだけで、簡単にドアを解錠することができます。また、自動で施錠もされるため、防犯上も安心です。入居者が鍵を紛失してしまうと、鍵の交換など大変な手間がかかりますが、スマートロックによって、賃貸経営のコストを削減することもできるでしょう。

一方、ウィンドウセキュリティとは、窓の開閉や振動を検知し、入居者のスマートフォンに知らせるシステムです。ウィンドウセキュリティによって異常が検知されれば、即座に警備会社や警察に通報が入り、しかるべき対応をとることができるでしょう。東京は単身世帯が多く、10世帯のうち7世帯が単身世帯といわれています。今後も未婚者の増加、生活パターンの変化によって、単身世帯は増加すると予測されるでしょう。そうした背景のもと、IoTによる高度な防犯対策は、非IoTの周辺マンションとの差別化を促し、オーナーにとって入居者を獲得するための大きなアドバンテージになります。

IoTで快適な暮らしが実現する

IoTのもう一つの大きなメリットは、外部からスマート家電を操作できることです。エアコンをスマートフォンで操作すれば、帰宅時間に合わせて部屋を快適な室温に調節しておくことができます。また、立ち上がってリモコンを探さなくてもスマートフォンで照明の明るさや色味の操作も可能です。さらに、インターホンや宅配ロッカーとIoTを組み合わせたサービスも注目されています。

例えば、インターホンにカメラを内蔵しておけば、自宅以外の場所にいても訪問者の映像をアプリ経由でいつでも確認できます。従来の宅配ロッカーでは、配達物の確認が面倒といった問題点がありました。しかし、宅配ロッカーにセンサーを設置することで、宅配ロッカーに荷物が届いた時点で入居者に自動で通知が届くようにすることができます。宅配ロッカーに関するトラブルや問い合わせが少なくなれば、オーナーや宅配業者にとってもメリットがあります。
また、IoTを活用して高齢者を見守り、何かあればすぐに家族や看護師常駐のコールセンターに連絡がいくといったサービスもあります。高齢者の単身世帯が増加することにともない、IoTによる見守りサービスはますます広がっていくでしょう。

IoTが普及した未来の賃貸経営

現在では、IoTが高額なことやメンテナンスコストがかかることを懸念してIoT導入に躊躇するオーナーも少なくありません。一方で、企業を中心にIoTを導入し、周辺物件との差別化を図る動きも高まっています。いずれはIoTがあって当たり前という時代がくるかもしれません。

また、4G(第4世代移動通信システム)より高度化・高速化の進んだ5Gが普及することで、IoTの市場は一気に加速するといわれています。きたるべきIoT時代に備えて、賃貸経営のあり方を今一度見直しましょう。

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