賃貸マンションを選ぶ際、ほとんどの入居者は内覧をします。エントランス(建物の出入口部分)は内覧の時に1番最初に入居者の目に入ることになり、エントランスのデザインは第一印象を左右する重要なポイントになるでしょう。入居率アップにもつながる良いエントランスの実例を紹介します。
良いエントランスに共通しているのは、すっきりしていることです。外から見て明るく見通しの良いエントランスホールは防犯対策にもなり、入居者の安心感もアップします。無機質になる場合は花を置いたり、壁面に絵画などを飾ったりする方法もあります。
また、防犯を気にする人は女性を中心に多く、賃貸ポータルサイトでも「オートロックの設置」を検索条件にする人も多いです。エントランスにオートロックが設置されていることは一定の安心感を入居者に与えることができるでしょう。
意外に見落としがちですが、マンション名プレートのデザインも重要です。訪れる人はその建物が目的の物件かどうかをプレートで確認するからです。プレートが洗練されたおしゃれなデザインであれば、特に女性に好印象を持たれるでしょう。
さらにポイントになるのが、自動ドアであるかどうかです。車椅子やベビーカーを利用する人にとって手動で開くタイプのドアは使いにくく、入居をためらう原因にもなりかねません。
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エントランスの両脇に緑を植栽してあるマンションをよく見かけます。緑は心理学的に人の心をリラックスさせる効果があるそうです。これから内覧する部屋に向かう入居者の気持ちがリラックスすれば、入居を決めてくれる確率も上がるかもしれません。
最近はエコに対する関心が高まっているので、植栽の多いマンションは地域の人からも好感を持たれるでしょう。植栽するスペースがない場合は、エントランスホールに観葉植物を置く方法もあります。観葉植物は、リースなら管理の手間もありません。
物件の内覧は、昼間とは限りません。会社員などは仕事帰りに立ち寄ることもあるでしょう。夜間はエントランスに照明を設置して明るくすることで、訪れる人や帰宅する居住者に安心感を与えられます。明るくない建物は、暗い陰湿なイメージを与えてしまいます。
リフォーム会社によるエントランスホールの施工例でも、照明を増やして明るいイメージに変えた例は多いです。外観も、季節によっては植栽部分にクリスマスのイルミネーションを設置するなどの工夫を凝らすことで、物件の存在をアピールできます。
リフォーム産業新聞によると、リノベーションサービスを提供するインターデザイン社が実施している、エントランスに関するリノベーションの相談会に参加している賃貸住宅オーナーの所有物件の大半が、築年数25年を超えているそうです。
物件が老朽化し入居者が減ることで、空室に悩むオーナーがリノベーションを考えるようです。このことからも、エントランスを重視しているオーナーが多いことがわかります。
エントランスをリノベーションして、入居率がアップした事例があります。リノベーションをする場合、変化がわからないような工事では効果がありません。大胆にイメージチェンジするのがポイントです。
積和不動産による「HILLS SAWATARI」のリノベーションでは、エントランス横にあったゴミ置き場を移動して植栽に変え、マンション名プレートもおしゃれなデザインに変更したことでエントランスが見違えるように変わりました。さらに集合ポストの壁を木目調にし、ポスト自体も一新、明るく温もりのある空間を演出しています(参考:積和不動産ホームページ)。
人が見た目で判断されるように、マンションも見た目が大事です。リノベーションに成功したマンションの中には、家賃を値上げしたにもかかわらず満室になった物件もあります。今一度ご自身の物件を確認して、エントランスに改善の余地があれば改善し、明るく素敵なエントランスで入居者を迎えてみてはいかがでしょうか。
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