2021.02.12
賃貸経営

最新式セキュリティの「スマートロック」とは-オーナーとして知っておくべきメリットとデメリット

賃貸経営において、空き巣被害はリスクの1つです。入居希望者に「空き巣が入りやすい住宅」と思われたら、大きなイメージダウンになります。そこで導入を検討したいのが、最新のセキュリティシステムであるスマートロックです。その仕組みと、メリット・デメリットを紹介します。

 

空き巣被害の現状、中・高層住宅では玄関が最も狙われやすい

最初に、賃貸経営における空き巣被害の現状を確認しておきましょう。警視庁のWebサイト「警視庁住まいる防犯110番」に掲載されているデータによると、空き巣の侵入方法で最も多いのが「無締り」(44.7%)です(令和元年度。4階建て以上の共同住宅の場合。以下同じ)。無締りとは窓やドアを閉め忘れて外出するという、防犯の基本を守れていないことが空き巣被害の最大の原因となっています。

侵入口で最も多いのは「表出入口」で、57.0%を占めています。一戸建てや3階までの低層共同住宅では「窓」がトップですが、中・高層の共同住宅は玄関が最も狙われやすいようです。

従来の鍵がいらないスマートロックの仕組み

空き巣の侵入状況を踏まえて、最新式のセキュリティであるスマートロック導入の必要性を考えてみましょう。

スマートロックとは、通信・認証機能を有し、スマホなどで外部からIT制御ができる鍵のことです。スマホに、専用アプリをダウンロードして使用します。解錠・施錠の指示情報をBluetoothやWi-Fiなどの通信機能を使って送信し、指示を受けた機器が物理的に解錠する仕組みです。

スマホで開け閉めができるため、鍵を持ち歩く必要がありません。オートロック機能があり、空き巣の侵入方法で最も多い「無締り」を防止できるので、導入の必要性はありそうです。

スマートロックのメリット・デメリット

スマートロックのメリットは、鍵を紛失するリスクがないことです。また認証式なので、実際に対面せずに鍵の受け渡しができるのもメリットです。鍵を「取り消し」たり、使用期間を設定したりできるため、空室を民泊として貸し出すオーナーにとっても安心です。
またセキュリティ物件としてアピールできるため、近隣物件と差別化することができます。

デメリットは、解錠するためにスマホを取り出してアプリを起動させる必要があり、手間がかかることです。冬場に手袋をしている時などは、特に不便かもしれません。また、スマートロック本体とスマホの電池切れにも注意しなければなりません。さらに、スマホ自体を部屋に置き忘れて外出した場合は、解錠できないことになるので注意が必要です。

スマートロックの費用と導入方法

賃貸住宅にスマートロックを導入する場合、費用はどの程度かかるのでしょうか。費用は導入の目的によって大きく変わります。導入タイプ別のコストは、以下のとおりです。

・自己取付型

工事不要で、自分で簡単に取り付けられるタイプです。価格は機種によって1万円以下のものから5万円程度のものまであり、大手通販で購入することができます。貼り付けるだけのものから、取り付けに工具が必要なものまで、さまざまな商品があります。入居者には「おすすめ」としてパンフレットを渡し、導入は任意とすれば、オーナーのコスト負担はありません。

・サブスクリプション型(戸別タイプ)

初期費用がかからず、毎月定額料金で利用できるサービスです。利用料は、一般家庭向けで1ヵ月300円~程度なので、10戸のマンションなら月3,000円程度のコストで導入することができます。セキュリティ強化のため、オーナーが費用を負担し、一棟すべてに導入する場合に向いています。

・サブスクリプション型(共用部タイプ)

マンション共用部の鍵をキーレス化し、スマホを使って解錠するシステムです。「鍵を誰が何時から何時まで使う」と指定できるため、物件の内覧がある時に仲介業者に解錠の権限を与えることができて便利です。費用は初期費用0円、定額で月2,000円程度と低コストです。

賃貸住宅オーナーが気になるのは、5G時代になり今後IoT住宅が普及することでしょう。IoT住宅として入居者を募集するのであれば、スマートロックもパッケージの一つとして考えるべきでしょう。今から各種サービスを比較して、検討しておくことをおすすめします。

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