2021.02.12
賃貸経営

賃貸物件のキッチンリフォーム-空室対策に効果的な方法と費用例

賃貸物件をリフォームするとき、キッチンの優先順位は高いです。とくに単身女性やファミリー層に物件をアピールしたいなら、キッチンの魅力アップは欠かせません。キッチンリフォームで失敗しないための基本的な考え方、さらにはキッチンを入れ替えたときの費用例などを解説します。

賃貸物件のキッチンリフォームのポイントは「収納力」

はじめに、水回りメーカーのクリナップが実施したアンケート「キッチン白書2020」から、キッチンに対する一般女性のニーズを確認してみましょう。

この白書では、約7割の人が「収納スペースが多いキッチンが理想」と回答しています。あわせて、現在のキッチン収納の余裕度については、半数以上の人が「少し足りない」「かなり足りない」と回答しています。これらの結果から、キッチンリフォームをする際には、「収納力をどう高めるか」が大きなポイントになりそうです。
 

引用:クリナップ「キッチン白書2020」

ちなみに「収納スペースが多いキッチンが理想」と答えた割合は、下記のように年代が若いほど高い傾向があります。

・20代:76.2%
・30代:67.9%
・40代:66.7%
・50代:67.1%
・60代:64.1%

このデータを踏まえると、ファミリーだけでなく単身女性向けの賃貸物件でも、限られたスペースのなかで「いかに収納力を高めるか」が、キッチンリフォームの重大なテーマになってきそうです。 

キッチンの収納力を高める3つのリフォーム方法

限られたスペースのキッチンの収納力を高めるには、「吊戸棚」「背面収納」「床下収納」の3つのリフォーム方法があります。

キッチンリフォームで収納力アップ1:吊戸棚

吊戸棚とは、天井から吊るすように設置するタイプの収納です。比較的簡単に設置でき、単身向け・ファミリー向けどちらの賃貸物件でも採用しやすいのも利点です。

吊戸棚の魅力は、内見者がひと目で「収納力が充実している!」とわかることでしょう。そのため、吊戸棚設置で入居者決定力アップが期待できます。注意点は、天井が低い賃貸物件に大きめの吊り戸棚を設置すると、空間を圧迫してしまうことです。

キッチンリフォームで収納力アップ2:背面収納

背面収納とは、キッチンの壁沿いのスペースをうまく活用した収納のことです。たとえば、対面キッチンと背面収納をセットでリフォームすれば、キッチンの魅力が格段に高まり、訴求力アップに貢献します。

背面収納の注意点は、慣れている業者にお願いしないと使い勝手が悪くなる可能性があることです。施工してみたものの圧迫感がある、あるいは、扉や引き出しが開けにくいといった問題が出てくることもありえます。

キッチンリフォームで収納力アップ3:床下収納

床下収納は、ふだん使わない調理道具や野菜などを収納しておくのに便利です。ただし、リフォームで増設する場合、床下が使えるかの確認が必須です。たとえばマンションだと、そもそも床下空間を使えないこともよくあります。一般的な戸建住宅タイプの賃貸物件であれば、比較的スムーズに床下収納を施工することが可能でしょう。

キッチンを丸ごと入れ替えた場合の費用例

ここから先は、キッチンを丸ごと入れ替えた場合の費用例についてお話していきます。同じキッチンリフォームでも、単身向けとファミリー向けでは費用がかなり違ってきます。

単身向け賃貸物件:キッチン入れ替えの費用例

単身者向け物件のキッチンは意外に費用がかかりません。そのため、丸ごと交換するのが効率的という考え方もできます。真新しいキッチンは、内見者への強力なアピールになるため、費用対効果も抜群です。

具体的な費用は、サイズや仕様によって変わってきますが、たとえば電気コンロ1口、水道設備、シンク下の収納が1セットになったハーフタイプだと、住宅設備専門のネットショップにて6~7万程度で購入できます。ホームセンターなどでは、さらに割安なキッチンを扱っていることもあります。

なお、施工自体は古いキッチンを撤去して、新しいキッチンを置くだけなので、ご自身でもやりやすいです。もちろん、水道・ガス周りの調整は専門業者にお願いするのが安全です。

ファミリー向け賃貸物件:キッチン入れ替えの費用例

ファミリー向け物件のキッチンはコストが高いため、家賃とのバランスを見ながら慎重に入れ替えを検討するのが賢明です。真新しいシステムキッチンに入れ替えれば、内見者への強力なアピールにはなります。とはいえ、費用をかけすぎて利回りが悪くなるおそれもあります。

費用を抑える工夫としては、最近はホームセンターで割安なオリジナルのシステムキッチンも販売しています。業者の見積りが割高な場合、こういったアイテムを利用するのも手です。一例では、ホームセンター大手のコメリがオリジナルで企画しているキッチンの仕様と価格は次の通りです。

▽オリジナルキッチン「バリュープラン」
・間口255センチタイプ
・人工大理石ワークトップ
・オールスライド収納
・商品価格19万8000円(税込)
※2020年10月時点のコメリ取扱い商品と価格

コストを重視するなら壁紙の貼り換えも大きな効果あり

この記事の前半では、収納力の充実がリフォームキッチンの大きなポイントであること。後半では、キッチンを丸ごと入れ替えた場合の費用例を解説してきました。「ここまでの費用はかけられない」という人は、キッチンの全面や壁面にリメイクシート(ダイノックシート)を施工する手もあります。

リメイクシートには豊富な柄がありますが、キッチンであれば木目調や大理石調がおすすめです。価格もリーズナブルで楽天ショッピングやアマゾンなどでワンロール(50メートル)500円程度から購入できます。貼り付けに少々コツが必要ですが、YouTubeで解説画像が数多くアップされているため参照にしてみて下さい。
 

【オススメ記事】
2020年4月の民法改正で賃貸借契約はどう変わる?
自主管理するメリットとデメリット!デメリットを回避するサービスとは?
極度額の明記が必須に!民法改正によって連帯保証人はどうなるのか?
民法改正で、オーナー・入居者の修繕義務はどう変わった?
民法改正で「敷金」の扱いはどう変わる?

PREV 大家さんと入居者を支える「家賃保証会社」とは?家賃保証サービスの仕組みを解説
NEXT 浴室リフォームの費用相場|賃貸収益から考える対策と方法

関連記事