2020.11.17
賃貸経営

入居者募集に効くチラシと看板はどこが違う?チェックポイントを解説

(写真=Gorodenkoff/stock.adobe.com)
(写真=Gorodenkoff/stock.adobe.com)
入居者募集用のチラシや看板は、賃貸経営の最重要ツールのひとつです。これらの出来によって「入居者決定力が変わってくる!」といっても過言ではありません。ここでは、具仲介会社の営業担当や内見希望者の注目を高めるチラシや看板のチェックポイントを解説します。自主管理のオーナー、管理会社に委託しているオーナーどちらにも役立つ内容です。

入居者募集チラシ(マイソク)は情報共有ツール

賃貸オーナーであればご存知だと思いますが、入居者募集チラシは「マイソク」と不動産業界内で呼ばれています。一枚ものの用紙に、間取り・物件写真・周辺地図・キャッチコピー・概要などの情報がまとめられています。

入居者募集チラシは、賃貸経営の最重要ツールです。なぜ、そこまで重要なのかは用途を考えれば理解できます。空室が発生したとき、入居者募集チラシはオーナーや管理会社から賃貸仲介会社へFAXまたはメールなどで送られます。併せて、不動産業者間ネットワーク上に掲載されたりもします。さらに、内見希望者に物件を紹介するときにもマイソクは使われます

つまり、3者(賃貸オーナー・管理会社、仲介会社、内見希望者)の間で、情報共有するためのツールが入居者募集チラシなのです。その出来がよければ入居者決定力が上がるのは当然です。

入居者募集チラシのチェックポイント

入居者募集チラシの反響を左右する3大要素は次の通りです。チラシ作成では、これらを重点的にチェックすることをオススメします。
  1. ビジュアル情報(写真・周辺地図・間取り図)
  2. キャッチフレーズ
  3. 入居者に人気の設備の打ち出し方

チェックポイント1.ビジュアル情報(写真・間取り図・周辺地図)

・写真

入居者募集チラシの写真のチェックポイントは2つです。ひとつ目は空間を開放的に見せるため広角~超広角レンズで撮影されているか。そして、もうひとつは、写真に影が強く出ていないか。影が濃い場合、加工または(影が出にくい時間帯で)再撮影を検討するのが得策です。撮影は管理会社や仲介会社がするのが一般的ですが、仕上がりがイマイチの場合は、オーナーが撮影して支給するのも一案です。

・周辺地図

入居者募集チラシに掲載されている周辺地図は、物件周辺に何があるのか、どんな立地なのかをおおまかにイメージしてもらうためのものです。そう考えると、あまり細かすぎる周辺地図は機能的ではありません。ランドマークや周辺施設を強調したシンプルなものがベターです。

・間取り図

入居者募集チラシに掲載する間取り図は、シンプルで見やすい一般的なものでよいと思われます。一般の方がわかりやすいよう、カラーになっていると親切です。掲載サイズが視認しやすいサイズになっているか、解像度が粗くないか(鮮明か)もしっかりチェックしましょう。

チェックポイント2.キャッチコピー

その物件が持つ一番の魅力を端的に示しているか。これがキャッチコピーのチェックポイントです。好例は「コンビニ2分で便利!」「人気の角部屋!」などです。逆に、悪い例は「自然と文化の融合する街」のようなイメージコピーです。仲介会社の営業担当や内見希望者は膨大な量の物件情報を目にします。そのなかから選んでもらうには、物件の強みを一瞬で伝えることが何より重要です。

チェックポイント3.入居者に人気の設備

入居者募集チラシをつくるときに意外に忘れがちなのが、人気設備の強調です。これは「マイソクのどこかに入っていればいい」ということではありません。紙面で目立つよう強調されていることが大切です。それにより選択されやすくなります。概要に入れてしまうと目に止まりません。

ちなみに、全国賃貸住宅新聞社の調査では、単身者向け人気設備トップ10(2019年版)は次の通りです。これらの設備を備えているなら、目立つ位置に大きめの文字で強調するのがオススメです。

1位:インターネット無料
2位:エントランスのオートロック
3位:宅配ボックス
4位:浴室換気乾燥機
5位:ホームセキュリティ
6位:独立洗面化粧台
7位:24時間利用可能ゴミ置き場
8位:ウォークインクローゼット
同:ガレージ
10位:追い炊き機能

入居者募集看板でダイレクトアプローチが可能

入居者募集用のチラシと並んで、看板も賃貸経営の重要ツールです。看板の設置により、近隣住民や通行人などにダイレクトにアプローチできます。これらの人々は周辺環境の魅力を理解していることが多いので、物件さえ気に入ってもらえれば即入居というケースも少なくないです。

入居者募集看板のチェックポイント

チェックポイント1.デザイン

入居者募集看板で大事なことは「デザインを考えすぎないこと」です。入居者募集用の看板で定番なのは、 金赤の目を引く色で入居者募集中とゴシック体で大きく打ち出したもの。管理会社の社名と電話番号を併記するのがよくあるパターンです。

なぜこのパターンを多くの物件が採用しているかというと、とにかく目立ち機能的だからです。入居者募集看板で目立つこと以上に重要なことはありません。「どうしても外観に合わない」「周囲の街並みに配慮しなければならない」などの特別な事情がない限り、このよくあるパターンを採用するのがベターではないでしょうか。

入居者募集看板は、凝るほど目立たなくなるのが普通です。例えば、ナチュラルな色を使う、おしゃれなデザインにする、「FOR RENT」と英語表記にする--。これらが絶対にいけないということではありませんが、定番の看板に比べて目立たないことが大半です。

チェックポイント2 . 取り付け位置

入居者募集看板はデザインよりも、取り付ける位置にこだわるべきです。よくないのは、空いているスペースやなんとなくの感覚で取り付け位置を決めてしまうことです。実際に周囲からどのように見えるのかを意識しながら、通行人の視点になって取り付け位置を慎重に決めましょう。ほんのわずか位置が変わっただけで、外部道路からの視認性が大きく変わってくることもあります。

入居者募集用チラシと看板は効果大なのに低コスト

入居者募集用のチラシや看板は、集客手段の基本中の基本です。賃貸経営の高度なテクニックや考え方を取り入れることも大切ですが、やはり最優先すべきは基本の集客施策をしっかり行うことです。

入居者募集用のチラシや看板のよいところは、効果が見込めるにも関わらず低コストで済むことです。チラシの間取り図の制作を発注しても、クラウドソーシングなら一点あたり数千円~程度。また、写真撮影をオーナーが担当すればコストは0円です。まずはできることから、しっかり進めて行きましょう。
 

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