2021.07.19
不動産投資

【連載#3】初心者に戸建て投資をすすめる理由

【厳選】オーナーズ倶楽部編集部 おすすめ書籍を紹介

不動産オーナー、そして将来オーナーになる方にとって、日々の賃貸経営について、そして次の不動産投資については、いつも情報を求め、学びを深めていることでしょう。そこで、オーナーズ編集部では、多くの書籍の中から、良質な1冊を厳選し、その抜粋を紹介してまいります。

著者 大家さんYuTa

戸建て投資・戸建て賃貸には先述(連載#2)のような特徴・メリットがありますが、その上でこれから不動産投資を始めようとしている方に戸建て投資をおススメする理由は、まず、少ない金額で始めることができる点です。

少額で始めることができる

本書でご紹介する私が購入しているような物件でも430万円から810万円と、1000万円以下。

(場合によっては400万円以下の物件でも、始めることが可能です)

DIYの腕があったり、不動産投資に時間を割ける方は、数十万円から300万円以下の物件で、いわゆるボロ戸建て投資を行っている方もおり、一般個人でも手の届く不動産で実施しています。

不動産投資を始めたいと思い、不動産投資の書籍を読み漁り、私も当初は1棟アパートや1棟マンションを購入したら良いのではと考え、1棟物物件を探していました。

良さそうな物件を見つけては現地に足を運び、思案していました。

しかし、購入には至りませんでした。

理由は、高額な物件価格とそれに伴い背負うことになる借金額への抵抗感でした。

1棟アパートや1棟マンションで、不動産投資の経験のない私が選ぶのは、リスクが低そうな、それなりの程度の良い物件。そうなると、数千万円から1億円、もしくはそれ以上の物件でした。

価格を4000万円、3000万円と下げて探していくと、

  • 築年数の経過が著しい古い物件
  • 伴って間取りが旧式の物件
  • 外壁塗装等メンテナンスがされていない物件

と程度が悪くなっていきました。

実績のない私は、修繕費用の感覚がありません。

書籍で勉強してはいましたが、不具合の程度により費用が大きく変わるため、目途がたちませんでした。

また、リカバリーできるほどの現金もありません。

イメージ通りに上手くいけば良いですが、想定外の事態に陥った際、補填するお金もないので、二の足を踏んでいました。

  • 高額な借金をすること
  • 返済額は毎月の給料では返済していけない額であること
  • 万が一修繕が必要になった際に対応する現金を持っていないこと

それらより、アパート等1棟物物件の購入はできませんでした。

しかし不動産投資を始めたい。

見合う物件にいずれ出会えるはず。そう思い、不動産投資の勉強と節約を続けていました。 そうして、ネックになっていた不安材料を払拭して始めることができたのが、戸建て投資でした。

不動産の中では比較的低額な借金額、そのためさいあくは毎月の給料の一部で返済していける、万が一の修繕が必要になっても、規模や木造であることからして、ある程度の費用で対応できることがほとんど。

それらが踏み切れる要因となり、始めることができました。

一般個人の方であれば、私と似た方をよくお見受けします。

多額の借金をすることになり、博打のようになってしまう、自分のキャパを超えた借入額で万が一には首が回らなくなってしまうというプレッシャーを感じてしまう。

それでは本来の、不動産投資を始めたいと思った理由とかけ離れてしまいます。

であれば、小さく始めて大きくしていくスタンスをおススメ致します。

手間がかからない

つぎに、手間がかからないことも理由の1つです。

会社員の方であれば毎日の会社勤めと並行して賃貸運営を行うことになります。

入退去が頻繁にあると、その度に、退去確認、原状回復工事手配、賃貸募集依頼、募集状況確認、等々を行う必要があります。

先述の通り、戸建て賃貸は1度入居すると入居期間が長期化します。これらの頻度が比較的少なくなります。

また、それなりの賃料設定ができ、入居者もその賃料を支払っていける方が入居されるので、滞納リスクも少ない傾向にあります。

そのため、安定的な賃貸運営をすることが可能で、1度入居されると手間がかかりません。 本業と並行して行うにはとても良いと感じています。

1棟もの物件にステップアップ

戸建て投資で実績を積んでいくと、アパートやマンションにステップアップすることも可能に なります。

それは、実績を積むことにより、様々な費用を把握できること、書籍の情報を自分の体験と照らし合わせて吸収できること、そして、金融機関からの融資を受けやすくなること、すでに所有している戸建て物件の賃料をアパート等次に買い足す物件の返済にあてることができるようになるため、です。

戸建て投資で1件始めてみて、1棟アパート・1棟マンションに移行することも選択肢の1つですし、さらに戸建てを買い足していくことも選択できます。

私は、戸建ての入居者とその生活ぶりをイメージしやすいことから現状は戸建てを買い足しています。

賃料のキャッシュフローで返済をまかなえる程度の返済金額で、良いと思える1棟もの物件が見つかれば、1棟もの物件の購入も、と視野に入れています。

大家さんを始める前の、賃料が入ってくる前の時は、先述の通り二の足を踏んでいましたが、賃料が入ってくると視野が広がります。

あのまま購入の1歩を踏み出せず、戸建て投資を始めていなければ、いまだに二の足を踏んでいたのではないかと思います。

少額で始めてリスクをおさえつつ、経験と賃料を蓄えて一歩ずつ進むことも良いと感じています。

区分マンション投資との比較

少額で始めることができる不動産投資というと、ワンルームマンション投資をよく耳にされると思います。

少額で不動産投資を始めることにフォーカスすると、戸建て投資だけでなく、ワンルームマンショ ン投資もあります。

それでも戸建て投資をおススメするのは、将来、所有不動産の規模を拡大するためでもあります。

戸建て投資は、建物はもちろんのこと土地も100%自分の所有になります。

銀行の評価が、持ち分で所有している不動産より高くなる傾向にあります。

そのため、将来、1棟マンションや1棟アパートを購入する際に、より有効になります。

金融機関によっては、土地・建物ともすべてオーナーの所有であることにより、オーナーの一存で外観や土地の設備の設置等が自由にできること、それを賃貸運営実績としての基本、と考える金融機関もあります(信用金庫のご担当者さんにそう言われたことがあります)。

持ち分所有の物件では、銀行が担保評価をつけにくいことに加え、賃貸経営実績としても評価しにくいケースがあります。

1棟物を購入するには大抵、融資を組んで購入しますが、その際の銀行対策としても戸建て投資は有効になります。

戸建て投資で物件評価をもとに2軒、3軒と融資を組んで増やしていくことも可能です。 持ち分所有のワンルームマンションの場合、購入者の属性(年収や職業等)に依存した融資判断に なります。

しかし戸建て投資であれば、1棟物と同じく所有物件の担保評価や運営実績の評価も融資判断 に、より多く加味されていきます。

ワンルームマンションの入居者はシングルの方が多いです。

戸建て投資の入居者は先述の通りファミリーの方が多くなります。

先述の通り入居期間が長期化しやすいので運営が安定し、
・本業と並行して運営するのが楽なこと
そして、
・安定して賃料を得ていることが金融機関の評価にも繋がり、所有不動産の規模拡大に大きなプラスとなること
も挙げることができます。

将来、不動産投資の規模を拡大していくためにも、戸建て投資はおススメです。

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<著者プロフィール>
大家さんYuTa
1985年、埼玉県出身。25歳のときに自宅マンションを購入。自宅マンション購入後、将来について思案している中で、ロバート・キヨサキ著「金持ち父さん・貧乏父さん」に出会い、 負債を買ってしまったのかと落胆。しかし落胆していても仕方ないと奮起。自分もポケットにお金を運んでくる資産を構築することを決意。節約生活をしながら、4年かけて初めての賃貸物件を購入。安定的で手間のかからない戸建て投資が会社員と並行して運営するのにピッタリなこと、これから不動産投資で資産を構築したい方に向けて、より近い状況の自分の内容は、現実的に参考になるのではと執筆に至る。ブログ「戸建て投資体験記~サラリーマン大家YuTa~」でも情報発信し活躍中。

 

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