2021.07.23
不動産投資

【連載#5】物件の探し方

【厳選】オーナーズ倶楽部編集部 おすすめ書籍を紹介

不動産オーナー、そして将来オーナーになる方にとって、日々の賃貸経営について、そして次の不動産投資については、いつも情報を求め、学びを深めていることでしょう。そこで、オーナーズ編集部では、多くの書籍の中から、良質な1冊を厳選し、その抜粋を紹介してまいります。

著者 大家さんYuTa

物件の探し方

では、そんな選定基準に合致する物件はどう探すのか。

まず、物件の探し方は、いくつかあります。

ネットで検索する、不動産仲介業者さんのお店を回り紹介を仰ぐ、所有者を調べて直接アプローチする、等々。

一個人として現実的なのは、ネットで検索する、不動産業者さんのお店を回り紹介を仰ぐ、だと思います。

ネットで検索する、というのは、健美家や楽待、不動産投資連合体のような投資物件専門サイトをはじめ、アットホームやスーモ、ホームズといったポータルサイトで物件を検索して探す方法です。

不動産業者さんのお店を回り紹介を仰ぐ、は、不動産屋さんに出向き、自分がどんな物件を探しているかを伝え、物件を紹介してもらう、もしくは新規物件がでたときに教えてもらう、という方法です。

不動産屋さんと懇意になれれば、物件情報を紹介してもらい、川上物件を購入できるかもしれない。

そう思って、私、不動産屋さん巡りをしたことがあります。

しかし実際に川上物件を紹介してもらえることはありませんでした。

それもそのはず。今思えば、不動産屋さん巡りをしていた当時、私に物件情報が回ってくるはずがありませんでした。

理由は、不動産屋さんからみて、私が物件を買える顧客か分からなかったから、です。

当時、私はまだ投資用物件を購入した経験がありませんでした。

事業用ローンを組んで投資用物件を買えるのか分からない、買えるかどうか分からない人に、川上物件を回すでしょうか。

買えることが分かっている人、以前買ってもらったことがある人に声をかけるのが通常だと思います。

それに、良い物件であれば不動産屋さんが自分で買うこともあると思います。

そのため不動産屋さん巡りをして良い情報を入手して物件を購入するというのは、難しいと感じました。

有効なのはネット検索

結果、有効なのは、ネットで検索する、だと感じています。

私の所有物件はすべてネットに掲載されていた公開物件です。

川上情報の未公開物件ではありません。

ネットで検索し、問い合わせをして、内見し、価格交渉をして、購入しました。

特別な仕入れルートは必須でないと感じています。

ネット検索でよく利用しているサイトは、アットホーム、スーモ、ホームズ、です。

居住用物件として売りに出ている一戸建てに価格交渉をして購入しています。

そのため、すでに賃貸中のオーナーチェンジ物件ではなく、所有者の方が居住中もしくは空家物件である居住用物件の掲載が多い、3つのポータルサイトを中心に探しています。

検索条件は、先述の物件選定基準をベースに、利回りを10%以上と緩めて検索しています。 利回りは、価格交渉により変動する可能性があるので、検索時は緩めています。

私のエリアでは、先述の購入基準から利回りを鑑みて、検索価格帯は1,000万円以下として 検索することになります。

1,000万円以下で、先述の築年数や間取り、床面積等の条件に合致する物件を探し、第4章でお話しする想定賃料を鑑みた採算の合う物件を選定しています。

なお、物件検索時に工夫しているのは、土地も検索していること、です。

ネット検索時には、物件種別を選択します。物件種別とは、新築戸建て、中古戸建、マンション、土地、等のことです。

戸建て投資ですので、当然、中古戸建を検索しますが、併せて、土地も検索しています。

売土地物件の中で、古家付き売り地というものがあります。

更地ではなく、既存の建物が建っている状態だが、土地として売りに出している物件になります。

この古家付き売り地物件も検索することが工夫しているポイントです。

古家付き売り地物件の建物は、築年数が相当に古いものや、建物が荒廃していて使用できない、そのため建物の評価を鑑みず土地として売りに出している、というケースが多いです。 しかし中には、まだまだ使用できる建物であることもあります。

かくいう私が購入した物件も土地として売りに出ていた物件です。

どうしてまだまだ使える建物なのに土地として売りに出すのか。

それは所有者の方が建物の状況をみて、建物が荒れているので戸建てとして売るのは難しいだろうと考えていることや、売却したあとに建物の欠陥が発覚した際、その修復の費用負担ができない状況である、といった理由のためです。

仲介業者さんも、室内が朽ちている物件の場合、リフォームして売りに出すか、土地として売りに出すかを提案することが多いようです。

朽ちている室内を、リフォームせずにそのままの状態で、自宅用に探しているお客様に見てもらっても、決まらないことが分かっているからです。

我々からすると、こういった物件はチャンスとなります。

室内がとても荒れていたり、汚れている、しかしそれらは比較的安価で修復できるケースが多々あります。

我々は費用と購入価格、そして賃料が合えば良いのです。

古家付き売地で売りに出ている物件の外観写真をみて、建物が1985年より新しそうに見える場合、不動産屋さんに問い合わせをします。

問い合わせについては、まず、建物の築年数を聞き、広さ、間取りについて質問します。

たいていは、土地として売りに出しているだけあって、建物に何か問題があります。

建物について質問すると、その問題を教えてくれます。

しかしその問題が建物でなく、売主様の事情からくるもので、建物に問題がないケースもあります。

そんな物件をみつけたら大チャンスです。

すぐに内見し、購入に向けて進めましょう。

先述のポータルサイト以外に有効なサイトは以下です。

ヤフー、不動産ジャパン、大手仲介業者のHP。 物件の掲載スピードをみると、自社HPの方が、ポータルサイトより掲載されるのが早いようです。

これらのサイトもチェックして、情報間口を広くするのも優良物件を発掘するポイントです。

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<著者プロフィール>
大家さんYuTa
1985年、埼玉県出身。25歳のときに自宅マンションを購入。自宅マンション購入後、将来について思案している中で、ロバート・キヨサキ著「金持ち父さん・貧乏父さん」に出会い、 負債を買ってしまったのかと落胆。しかし落胆していても仕方ないと奮起。自分もポケットにお金を運んでくる資産を構築することを決意。節約生活をしながら、4年かけて初めての賃貸物件を購入。安定的で手間のかからない戸建て投資が会社員と並行して運営するのにピッタリなこと、これから不動産投資で資産を構築したい方に向けて、より近い状況の自分の内容は、現実的に参考になるのではと執筆に至る。ブログ「戸建て投資体験記~サラリーマン大家YuTa~」でも情報発信し活躍中。

 

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